#6「10年前の恋人は今、友達ですか?」

教授の恋フラグは一体何の意味が?と思っていたら、ヤッチを後押しするっていう伏線だったのか。これにはなるほどと思ったけど、まさかそれだけの為にって事ないよね?駆け落ちカップルを説得するかっこいい哲也(いやマジで太郎ちゃんかっこよかったわ今週も)にポーっとなり、「ぜんぶ」にだめ押しされて、38歳の理性を失って遊園地へタクシー飛ばすヤッチ。ここまででもかなり「おおっそうくるか!」となったんだけど、寸前でアッチの電話により我に帰るヤッチ、という意表を突いた展開は、一貫して「ベタな盛り上げ方」を避けてきた、この作品らしかった。ガックリ来たけど、「これが現実だよなあ…。」と妙に納得しちゃったりもして。初回で戻ってきた乗客達と遺族達の「感動のご対面シーン」も、敢えてやらなかったわけだしね。その辺が好き嫌い分かれるとこなんだろうけど、制作側のそういう攻めの姿勢は嬉しいなと。

ベタな展開に行かないと言えば、アッチと菊坊もくっつきそうでなかなかくっつかないね。でも今の二人の雰囲気いい感じ。実年齢はともさかの方が年下なのに、ちゃんと姉さんぽく見えるっていうかね。シンディがかわいすぎるのかもしれんけど。最後の菊坊とヤッチの会話もしみじみしたなあ。恐らく一緒に暮らしてはいても、あんな風に本音を話し合う事なんてもの凄く久しぶりだったんだろうな。うーん、しかしやっぱりこういう細かい一つ一つのシーンはいいんだけど、全体を通して見ると、ちょっと構成が雑ですよね。ここまで「中年独身女の生き方」にスポット当てるなら、あんなに色んな人物登場させる必要なかったよなあ。毎回同じ事言ってるね。ま、今回は桃子ちゃんの出番が結構多くて嬉しかったです。すんごい独特の芝居する子ですよね。