#2「桃畑は地獄だった」

あらー、「福島中心になったら面白くなるはず!」って期待してたのに…。先週より更に評価下がっちゃったかも。登場人物の設定とかは凄くいいのに、全然それを活かせてない。「農家の嫁修行という未知の体験をする」「番組の企画というのを隠して嫁の振りをする」というのが、このドラマの二大ポイントだと思うんですね。でもその一番笑いのポイントとなるはずの部分の、どこを切り取って見せるか、っていう選択が悪すぎ。例えば「ご飯はかまどで炊く」という前フリをしておきながら、明子がかまどで悪戦苦闘するシーンは省いちゃって、できあがったご飯を配ってるだけだったり、桃農園での具体的な農作業の描写がなかったり、仮にも東京のテレビ局が、あんな盗撮カメラで番組作ろうとしてたり、見てて「うーん、そうじゃないんだよなあ…。」ってもどかしかった。これさ、「高校生活という未知の体験をする」「ヤクザというのを隠して高校生の振りをする」ってすれば、まんま「マイボス」と一緒なのよね、構造としては。やり方によっては、あんなに面白くできるのに。

あと初回では「まあまあじゃない?」って思ったやべっちの演技が、今週はかなりキツかった。そもそも東京のシーン自体が、とってつけたようで無理矢理だし、いくらなんでも独り言言い過ぎだよ。明子はまた来週も東京と往復するみたいですね(話それるけど新幹線で必ず蛭子さんと会う、ってのも全然面白くない…)。やべっちは最終回まで実家に帰ってこなさそうだけど、彼は二番手なだけに、毎週ある程度出番作らなきゃいけないっていうのは、今後凄く無理が出てきそう。そのうち次郎が上京したりするのかしら。

その次郎ちゃん、今週も何気に色んなファッション見せてくれて、腰にぶら下げたティッシュとか、山盛りご飯とか、ビールと日本酒とか、良かったんですけどね。小山君の演技も全然ダメ出しするとこなかったし。でも私としては、これぐらいじゃ満足できないよー。せっかくキャラ設定はいいんだから、もっといい動かし方して欲しいな。宝の持ち腐れだわよ。私が唯一いいなと思ったのは、岩下志麻さんと篠原さんの会話。明子が調子よく適当に流そうとすると、お義母さんがいちいち、「聞くの?」「それは○○なのですか?」とかつっかかってきて、その理路整然っぷりが面白い。なるほど、「泣きたくなるほど正直な人」ってこういう事なのね。一郎が家に帰れないわけって、恐らくあの折れた桃の木ですよね。もしかして「ほんとは自分が折ったんじゃないのに、自分がやったって嘘をついたから、その嘘をついた事に対して母親が怒った」とか、逆ワシントンちっくな話だったりする?