#4「夏休みだよ!★若頭」

今回真喜男が学んだのは「初恋」。今までのお勉強ネタとはちょっと違うし、変化球の回かなと思っていたんだけど、延々「この気持ちは何なんだ〜!!」って悶々としてて、最後にツルゲーネフ(牛)を見た瞬間、「これが『初恋』か!」と「感覚が言語化する」という、見事に今までのパターンを踏襲した形になってて驚きました。途中で何回か「はつ恋」を朗読したりして、かなり伏線張ってましたね。牛が登場する場面の演出も、なかなか神秘的で良かったな。学校に行き始めてから、「空が青いのはなぜだろう」「雨が降るのはなぜだろう」なんて、17歳でも気に留めないような事が気になってしょうがない、ピュア過ぎる真喜男。長瀬君だからこそ、このキャラに説得力が出せるんだろうなあ。27歳で初恋つっても、全然違和感ないもの。しかしバカボンとかグワシとかの小ネタは、いくら27歳でもちと古くないかい?(ウケたけど)

んでそんな真喜男が「遠くに行ってしまいそう」と、こっそり制服着てみたりする舎弟。ここのシーン、やけにせつなかったんですけど。ミッキーも兄にはそのままでいて欲しいって思ってる派なのね。カズと組んで真喜男が変わるのを阻止し出したりして。てかカズも入学してきそうだよね?桜なんとか達には弟のミッキーだと思われてるわけで、その辺のドタバタも面白そう!わくわく。その桜なんとかは、なんだかだんだん出番が減って来てる気が…。最初が多すぎたのかな。てかやっぱりキャラ変わっちゃってるって!こないだまであんなに女子に対してはツンツンしてたのに(話しかけられてもプイッ!って感じで)、今回なんて普通に「また明日ね。」「うん!」なんて返事しとるやんけ。なんすか、結局「いつもちょっかい出してきて煩い女だなー」なんて思ってたひかりちゃんが、なんだか真喜男とくっつきそうなので、急に意識し出して焦ってるって事ですか?な、なんて自分勝手な…改めてナイスキャスティングです、河野P。そして相変わらず、演技のわざとらしさがたまりません。ひかりと真喜男が二人きりだった教室に入って来た時の、「あっ!」なんて最高。

桜なんとかがちょっと目立たなくなった分、だんだんクラスの他の子とか、先生達のキャラも立ってきて、そっちはかなり面白いですね。アグネス体操の前の挨拶で、いきなり「高校三年生」歌い出す峯村さんとか(映画「69」思い出した)、「雨やまないかなー」って、頬杖ついて足ブラブラさせてる生物教師とか、役者さん達もノってるなーって。南先生はあれよね、真喜男に睨まれて、「いやだ、この子ったら野獣のような目で私を見ているわ!私に気があるんだわ!」って勘違いして、慌ててメガネに戻したって事だよね?香椎さんはウォーターボーイズの時といい、こういうちょっと天然気味の役がハマるなあ。肝試しで頭に斧刺さってたのも良かったね!まさに「木こりが斧をふるってる」んですよ。そうそう、このドラマって、真喜男の家といい、聖アグネス学園といい、ヤクザものと言いつつやけに洋風じゃないですか。今回の肝試しも、お化け達が皆洋モノで、そういうゴシックっぽい感じに統一されてるとこがオシャレだし、マンガチックな設定が浮かない秘訣かも、と思いました。でまあマンガチックというと語弊があるかもですが、「生活感」とか「リアリティ」みたいなとこから最も遠そうな市村さんが父親ってのがね、何よりその象徴なのかなと。なんだか予告でイキイキと暴走してましたね。これまた楽しみー。