#10「さよなら若頭★舞い上がれ、俺たちの船」

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んー…あまりにも好評なドラマなだけに、正直、どっから感想書こうかなあってちょっと迷ってます。お話としては予想通り綺麗にまとまって、感動的で良かったんだけど、今一つぐっと来るものがなかったというか、泣けなかった。てか私自身のテンションが、ここ三話ぐらいちょっと下がり気味だったんだよね。このドラマは長瀬君なくしてはあり得ないし、120%の働きをしてくれたと思ってるんだけど、キャラとして真喜男を見た場合、私の好みだともうちょっと骨っぽくあって欲しかったっつうかね…。私の中で、虎児と弥次さんがネ申すぎるんですわ。マッキーもほんとかわいいんだけど、長瀬君が泣きの演技うまいのはわかるんだけど、ちょっと泣かせすぎちゃうんか？と。いい人すぎちゃうんか？と。まだヤクザの荒々しさが残ってた、最初の頃の方が好きだったなあ。ちなみに最終回で一番ぐっと来たのは、シャツが破れて刺青が見えちゃうところでした。いえ決して裸だからとかじゃなく！すごくせつなかった。

初回でとにかくそのバカバカしさにやられ、真喜男が授業で習う「放物線」や「うさぎの目」や「いとあはれ」を体で実感する、っていう中盤までのストーリーには凄く感動してたんですけど、途中からそれもなくなっちゃったしねー。結局跡目襲名は、たいした波乱もなく終わっちゃったし。連ドラとしての完成度を上げるなら、あと二回ぐらい少なくても良かったかも。ってなんかダメダメだったような言いぐさですけど、そんな事なくて、今期ドラマではもちろん文句なしにNO.1だと思うし、面白いし大好きですよ！あ、マッキーが「桜小路」って呼ぶとこのタイミングのずらし方とか、さすがだなと思ったしね。ただ手放しで最高傑作！てのは違うかなあ…というだけで。大森さんはここのところあまり当たりがなかったけど、今回はある意味開き直って正解、でしたね。私ドラマが始まる前に、「萌えキャラ男子書いてくれそう」って予想してたんだけど、まさかここまでとは思いませんでしたよ！そして私の大好きな佐藤東弥監督も、とことん暴走してくださってありがとうございました。後半はちょっと違う方向に暴走してたかな？とも思うけど。

で、このドラマは「え？この子いいじゃない！」って新発見がたくさんあったのが、一番の収穫だと思うんですね。長瀬君の凄さは、私は前からわかってはいたけど、今回はやっぱり顔芸かな？身体能力が高い（特に股関節が異常に柔らかい）だけじゃなく、顔の筋肉まで柔らかいんだなあ…と感心しきり。田中聖君もおいしいキャラで、それに負けずにきっちりこなしてて、初めて彼の演技を見た人にも、「こいつはデキる」って印象付けたんじゃないかな。今までのドラマではあまり印象に残らなかった新垣結衣ちゃんも、別人のようにかわいらしかったし、あと最終回見て、香椎由宇ちゃんの成長っぷりにも感動。この子、顔は綺麗だけど演技はなあ…と思っていたのに、すっかり「南先生」になりきってたよね。やっぱり若い子は吸収が早いんですよ。吸収が早いと言えば、我らが手越様もね！初回はどうなる事かと思ったけど、あの独特のキモい持ち味を生かしつつ、長瀬君という素晴らしいお手本のおかげもあって、この三ヶ月でもの凄く上手くなったよね。はっきり言ってルックス的には、顔がパンパンだったり私服の衣装がどうしようもなかったり微妙なアップが多数あったりしたけど、ほんとにハマり役だったと思うし、いいドラマに出られて良かったね、と心から思います。皆さんお疲れさまでした！